2024 年度日本造園学会全国大会 U30公開デザインコンペ
テーマ
「うつろう風景」と「変わらない風景」〜時間軸の中での風景を考える〜
公開デザインコンペの趣旨
これまで歴史の中で、人と環境との関わりからさまざまなランドスケープ空間が形成されてきました。このような空間は、その場を構成する自然の変化、住まう人などの変化に伴い移り変わってきました。例えば、”里山”では、かつての里山における人と自然との関係性と現代におけるそれとは大きく異なるものと考えられます。その背景は、都市化などの流れを経て少子高齢化、過疎化といった問題、耕作放棄地や管理の行き届かなくなった山林、さらには気候変動や多発する異常気象や災害など多岐に渡ります。こうした中でもさまざまなチャレンジがなされており、公・共・私による多様な関わりが見出され、グリーンインフラをはじめとする自然の時間軸に合わせた柔軟な空間のありようが造園・建築・土木の領域を超えて、見出されてきています。
本コンペでは、今一度これまでの時間軸の中で環境との関わりから形成されてきた空間の価値を見つめ直し、継承しつつも未来に向けて積極的に利用するありかたを考えていきます。日本造園学会では時間軸の中で形成されてきたランドスケープ空間を”ランドスケープ遺産”として、収集してきました(https://heritage.jila-zouen.org/)。こうした”ランドスケープ遺産”といわれる「時間軸」の中で形成されてきた人と環境との関わりを、どのように未来につなげることができるのでしょうか。本コンペではその提案を求めています。
本コンペは、対象地として選定した場の価値を、単なる保存や保全にとどまらず継承・発展させていくための空間デザインについて、提案を求めるものです。仕組みやプログラムの提案だけでなく、必ずヒューマンスケールにおいてどのような経験ができるのかをプレゼンテーションしてください。歴史的な空間では、植栽や園路、サインの再編といった最小限の改修も考えられますが、インフラの改修や新設、新たな施設の導入なども考えられます。造園・土木・建築・プロダクトなどの枠組みを超えた空間デザインの提案を歓迎します。
スケジュール
登録期間:2024年2⽉5⽇(⽉)〜4⽉19日(⾦)
①作品の受付:2024年4月29日(月)〜5月7日(火)(郵送必着)
②⼀次審査会:2024年5⽉下旬ごろ ※一次審査通過者への通知:5月末ごろ
③⼆次審査会:2024年6⽉14日(⾦)
 @名古屋市立大学北千種キャンパス(予定)
④審査結果発表・表彰式:2024年6⽉15⽇(⼟)
 @名城大学(予定)
表彰の内容
・最優秀賞(1点):賞状、賞⾦(20万円)
・優 秀 賞(2点程度):賞状、賞⾦(5万円)
・佳作(2点程度):賞状、賞⾦(1万円)
・入賞(6点程度):賞状、賞⾦(5千円)
・高校生奨励賞(1点)
審査委員会
審査委員⻑
 三谷徹 (東京大学大学院建築学専攻 教授)
審査委員
 石川初 (慶應義塾大学環境情報学部 教授)
 板垣範彦(いきもの ランドスケープ 代表)
 三島由樹(株式会社フォルク 代表取締役)
 伊藤恭行 (名古屋市立大学大学院芸術工学研究科 教授)
 崎谷 浩一郎(株式会社 イー・エー・ユー 代表取締役)
お問合せ
U30公開デザインコンペ事務局(担当:大野)
jilacompe@jila-zouen.org
詳細は、主催者のホームページをご確認下さい。

※応募の際は、必ず主催者が発行する応募要項をご確認下さい。